医療コラム/塩谷郡市医師会

塩谷郡市医師会のリレーコラム。毎回テーマを変えて各分野の話題をご提供

第24回「床ずれ(褥瘡)の予防と在宅ケア」

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     檜山医院 院長 檜山清水(さくら市)

     一生懸命介護をしていても寝たきりになるとどうしても避けられないのが床ずれです。

    その悪化は更に介護の負担増になることも。

     では、床ずれの急性期の症状とは? また、気を付けなければいけない合併症とは?

     寝たきり状態が長く続くとその圧迫部位に発赤、紫斑、水疱、びらん、浅い潰瘍と様々な症状が出現することがあります。一見浅く見えても紅斑から暗紫色、そして黒く硬いかさぶたと変化する場合にはむしろ深いこともあり、周りの皮膚も弱くなって注意が必要です。

     また、汗や尿・便失禁で浸軟(ふやけた状態)が続くとシーツやおむつなどの小さな“よれ”でも床ずれが出来やすくなり、さらに床ずれと思っていた紅斑に、消毒剤等による接触皮膚炎を起こしていたり、また、皮膚真菌症(カンジダ皮膚炎)や細菌感染症(蜂窩織炎)等を合併していることもあります。

     在宅での床ずれケアは、こうした浸軟状態(ふやけた状態)の改善が必要となります。

    こまめに洗浄し乾いたタオルで拭き、撥水効果のあるクリームやワセリンを塗ることも大切です。また持病の悪化等で急に床ずれが悪くなることがあります。何ケ所にも大きな床ずれができて在宅治療が困難になってから、入院治療が出来る病院を探すのは大変です。

     不安に思った時には、介護の相談窓口となる地域包括支援センター等への相談を考えてみるのもひとつです。例えば入浴がむずかしくなった場合には、巡回入浴やディサービスの利用、寝返りがむずかしくなった時には、専門スタッフのアドバイスを受け、適正な除圧マットレスを選ぶ等なども必要です。

     最後に在宅での床ずれケアは、全身的な管理が最重要です。かかりつけの先生、そして様々な専門家に相談しながら床ずれケアにあたってください。



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