医療コラム/塩谷郡市医師会

塩谷郡市医師会のリレーコラム。毎回テーマを変えて各分野の話題をご提供

第12回「地域包括支援センターについて」

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      塩谷町保健福祉課 坂巻美和

     皆さんは、「地域包括支援センター」という名称は聞いたことがありますか?

    平成18年の介護保険法の改正により設置された(支援機関)で、市町村に必ず一つは設置されています。保健医療の専門職である保健師、権利擁護や福祉の専門職である社会福祉士、介護全般の専門職である介護支援専門員(ケアマネジャー)の3職種により構成されています。

     では、何をするところかご存じでしょうか?

     一言で表すなら、高齢者のよろず相談窓口で、住み慣れた地域で安心して生活できるよう支援(相談窓口・介護サービス計画作成・関係機関との調整・権利擁護)をする施設です。

     では、「在宅医療」において包括支援センターは、具体的にどのような役割をするのでしょうか?

     例えば、高齢者が病気で入院し治療が終わり、病院からそろそろ退院と言われたとします。そうは言われても現実的には足腰もしっかりしていないし、点滴などの様々な管(くだ)が入ったままで、はたして家で生活できるかどうかわからない。しかも家族には仕事もあり、高齢者の常時介護は難しい。大半の人は途方に暮れてしまうのではないでしょうか?

     こんな時の、相談窓口が地域包括支援センターです。包括支援センターは高齢者の相談を受け、適切な医療・介護のサービスへとつなぐ役割をします。前述した方の様に、様々な管が身体についたままで医療依存度が高い人においては、まず、ご家族のご相談やご心配事を伺った後、現在入院している病院の相談員(ケースワーカー)等に連絡をとり、その後介護保険の申請、介護サービスの説明、また在宅で医療を継続していく為に必要な支援を考えていきます。具体的には、訪問診療、訪問看護等をご家族と共に検討していきます。

     今後、増え続ける高齢者に対し、病院のベット数等が足りなくなることが予想され、点滴などの管が入ったままの医療依存度が高い方が在宅において生活する時代がやってきます。いざという時、慌てない為にもご自身の地域の包括支援センターを事前に調べておいてはいかがでしょうか?



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