医療コラム/塩谷郡市医師会

塩谷郡市医師会のリレーコラム。毎回テーマを変えて各分野の話題をご提供

第3回 予防接種 医師との相談を大切に 

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    かるべ皮フ科小児科医院 院長 軽部敏昭(矢板市)
     
     11種類で30回。実はこれ生後2か月から13歳までにやるべき主な予防接種の種類と回数です。これに含まれていない季節性のインフルエンザワクチンを加えると、小学校卒業までに実に50回以上のワクチン接種を受けることになります。それぞれのワクチンには接種時期が決められており、生ワクチンと不活化ワクチンで接種間隔が違うなど複雑です。他にも同時接種はできるのか、公費負担なのか自己負担なのか、どんな副反応に注意が必要か。上の子の時に経験しているベテランママであっても、予防接種を完全に理解するのは大変です。
     この複雑な予防接種をどうすれば効率よく進められるでしょうか。まずお子様が誕生したら合言葉は「生後2か月たったらワクチンデビュー」です。この時期になったら、医療機関に行き、ワクチンの意義、種類、副反応の説明を受けてワクチンスケジュールを立ててもらいましょう。この時、同時接種は必要不可欠です。生後まもないお子様に同時に5種類の予防接種をすることもありますが、すみやかに効率よく、低負担で免疫を付けることは重要です。接種期限に余裕があっても、調子が良い時に早め早めに接種することも大切です。ひきつけや水痘、おたふくかぜにかかってしまうと、一定期間接種できずに時期を逃してしまうこともあります。
    最近のトピックスとしては、水痘ワクチンの定期接種化が実現しました。さらに朗報として、今年10月からは41日以降に誕生する赤ちゃんを対象にB型肝炎ワクチンが定期接種化され費用負担の心配がなくなります。最近はロタウイルス、おたふくかぜ等のワクチンに自治体から補助が出ているところもあります。自分の住む町の状況は、ぜひ知っておいてください。
     小学校の校医をやっていると、入学前の検診で母子手帳を拝見すると予防接種欄が真っ白なお子さんにまれに出会います。そうならないためにも、生後2か月からのワクチン接種を確実に進めることが、親としての義務であり愛情です。
     


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