医療コラム/塩谷郡市医師会

塩谷郡市医師会のリレーコラム。毎回テーマを変えて各分野の話題をご提供

第14回 皮膚がん

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     高根沢皮フ科クリニック 院長 池田雄一(高根沢町)

    皮膚の癌と言っても、様々あります。最近、テレビ等で取り上げられることの多い悪性黒色腫、いわゆるホクロの癌や、顔などの日光に当たりやすい部位に出現し易い ( ゆう ) ( きょく ) 細胞 ( さいぼう ) 癌や基底 ( きてい ) 細胞 ( さいぼう ) 癌などが皮膚癌の代表的なものです。
     皮膚癌は命に係わらないので治療の必要がないと考えている方がいますが、これは大きな間違いです。癌である以上、転移を起こし命の危機に陥る可能性が当然あります。
     今回は有棘細胞癌・基底細胞癌を取り上げます。 
     有棘細胞癌は外見はいわゆるイボに見えることが多いです。適切な治療を受けず放置していると巨大化し、出血や悪臭を伴ってくるようになります。手拳大や小児頭大まで大きくなる場合もあります。基底細胞癌も顔にできやすい皮膚癌ですが、こちらはホクロの様に見えることが多く、こちらも放置していると、皮膚が掘れてきて下の骨をも溶かしていずれは転移を生じます。 
     この2つの皮膚癌は様々な原因で生じますが、共通する原因として紫外線が挙げられます。そのため、紫外線の影響を少しでも減らす対策が必要になります。具体的には帽子・日傘・衣類で紫外線を遮ることと、日焼け止めを塗ることです。
     日焼け止めは1日1回だけ塗れば良いわけではなく、2〜3時間おきに塗りなおすことが必要です。汗をかいたり、紫外線が強い状況では、さらに短時間で塗りなおすことが必要です。また、紫外線の一部はガラスを通過するため車に乗る際も紫外線対策は必要ですし、曇りの日でも晴天時の半分程度は届きますので、紫外線対策は必要です。紫外線のピークは4〜9月ですが、冬でも全く0にはならないため年間を通して紫外線対策は必要です。
     紫外線は皮膚癌の原因であるとともに、しみやしわの原因にもなるため、幼少児からの紫外線対策が推奨されます。
     紫外線対策を行っていても、顔などに何か生じた際は、皮膚科専門医への受診を勧めます。正確な診断から正しい治療を早期に受ければ、皮膚癌であったとしても大事に至らない場合が多々あるからです。
     安易な自己判断はせず、かかりつけの皮膚科に是非相談してみてください。
     


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