医療コラム/塩谷郡市医師会

塩谷郡市医師会のリレーコラム。毎回テーマを変えて各分野の話題をご提供

第9回 不眠症とは?

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    稲葉 かほり 佐藤病院(矢板市)

    「春眠暁を覚えず」といいますが、人間の生理的な睡眠時間は一般成人で7時間程度、65歳以上では6時間程度と高齢になるほど短くなっていくといわれています。また、67時間程度の睡眠をとっている人は高血圧、糖尿病、高脂血症などの身体疾患や、うつ病に罹患する頻度が少ないともいわれています。
     不眠には、「寝付けない」,「途中で起きてしまう」,「早く目が覚める」,「眠った気がしない」という4種類があります。それらが週3回以上、1か月も続くと、昼間に眠気、倦怠感が生じ、活動性が低下してきます。更に、「今日も眠れないかもしれない」という恐怖心が、かえって頭を冴えさせて眠れなくなってしまい、眠れなかったためにいつまでも布団に入っていると翌日もまた眠れなくなるという悪循環に陥ってしまい、結果的に不眠症となってしまいます。
     つまり不眠症とは下記の3症状が中心になります。
     
    1か月間、週3回以上あり、
    ◆,
    のことで昼も夜も不眠にとらわれ、不眠が引き起こす影響について過度に心配し、
     毎日の生活での通常の活動が妨げられている。

     不眠症は寝る時間になると緊張、不安、心配、抑うつ気分が生じ、アルコールや大量の薬を利用することで精神的、身体的不調の原因となる場合があります。また睡眠時無呼吸症候群(大きないびきと無呼吸が主症状)、むずむず脚症候群(安静時の下肢の不快感により下肢を動かさざるを得ない)などの特殊な睡眠障害が隠れていたり、内科・精神科的な疾患が原因となることもあります。
     治療に関しては、最近では体内の概日リズムを整えるタイプの睡眠薬なども選べるようになっています。
    簡単にできる対処方法としては、毎日同じ時間に起きて、眠れても、眠れなくてもだらだら寝続けないこと。カフェインやニコチン、アルコールなどを取りすぎないことや、寝る前に20分ほどお風呂に入り体温を上げるのも効果的です。
    中学生や高校生でも、寝る前のスマートフォン、携帯電話、パソコン利用は、不眠の原因となりやすいので注意が必要です。






     


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