医療コラム/塩谷郡市医師会

塩谷郡市医師会のリレーコラム。毎回テーマを変えて各分野の話題をご提供

第27回「人生100年時代を生きるために」

0

     さくら市高齢課 高根幸江

     「人生100年時代」あちこちで耳にする機会が多くなりました。もし、あなたが心身に不安があるとき誰に相談しますか。

     Aさんとの出会いは、「だんなさんを看取り、一人暮らしをしている方がいます。転入された方なので県内に親戚の方はいません」と訪問薬剤師の連絡から始まりました。夫を自宅で介護していた時は、在宅医療・福祉サービスを利用して定期的にケアマネジャー、往診の医師、訪問看護師、薬剤師、訪問入浴等の方が関わっていました。夫が亡くなられた後、介護で張り詰めていたものが切れ、Aさんの今後の不安や地域での孤立を心配され、訪問されていた薬剤師の方から市役所に連絡をいただきました。私が地域包括支援センター職員と訪問した時のAさんは、「今まで夫に全てをお願いしていて、ひとりでいることへの不安で家の玄関まで行っても玄関の外に行く勇気がなかった」と話されました。しかし、ひとり暮らしになったからこそ前に進まなくてはと少しずつ行動を起こすことにしたとのことです。自分で「家の外に出て知り合いをつくる」という目標を立て、今では積極的に介護予防教室に参加されています。近所の方との交流もあり「ラインをはじめたの」と嬉しそうに話されていました。

     人生100年時代と言われる中、それぞれ大きな転機があるでしょう。もし、あなたが不安になるようなことがあれば、地域包括支援センター、かかりつけ医、行政、民生委員等相談できるところはあります。地域のみなさん、ご近所の方で何か不安そうにしている方がいれば、ぜひ相談できるところがあるということを伝えてあげてください。

     住み慣れた地域でいつまでも生活していくために、地域のみなさんと専門職等でタッグを組んでいきましょう。



    categories

    selected entries

    archives

    search this site.

    others