医療コラム/塩谷郡市医師会

塩谷郡市医師会のリレーコラム。毎回テーマを変えて各分野の話題をご提供

市民公開講座のお知らせ「胃がん撲滅のために」

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    塩谷郡市医師会会長 岡 一雄(さくら市)

     日本人の4人に一人はがんで亡くなります。最近でこそ、がん死の1位は肺がんですが、日本人にとって今でもがんといえば胃がんを真っ先に連想するくらい多い病気です。そのため日本人の医学者はその早期発見と治療法の研究に心血を注いできました。その結果、バリウムという造影剤を用いたX線による胃透視法が確立され、検診も普及しました。さらに、胃カメラの開発により早期胃がんの発見率も飛躍的に向上しました。また、胃がんの原因が大部分ピロリ菌という細菌だとわかり、ピロリ菌を除菌することで胃がんになる危険性を低下させることもできるようになりました。 

     塩谷郡市医師会では22町に申し入れて平成26年から胃がんリスク検診(ABC検診とも呼ばれる)を始めました。この検診は血液検査でピロリ菌の有無と胃粘膜から分泌されるペプシノゲンを調べることにより胃がんになりやすいかどうかを知ることができ、生涯に1度行うだけで済みます。検診の結果により、ピロリ菌の除菌を行う必要があるか、胃カメラ検査が必要かどうかを判断します。この胃がんリスク検診によって従来の胃バリウム検診で見落とされていた早期胃がんが何例も発見されています。

     胃がんは早期で発見可能な代表的ながんの一つであり、早期発見すれば確実に治癒できます。しかしまだまだ検診を受ける人は決して多くありません。胃がんを早期発見し胃がんで命を落とさないために、より多くの方に胃がんリスク検診を受けていただきたいと考えています。

     今年の塩谷郡市医師会主催の市民公開講座のテーマは「胃がんの原因は99%ピロリ菌だった‼」。さくら市氏家公民館で来る1014日(日)午後1時から開催します。さくら市の黒須病院の手塚幹雄院長が司会を務め、根本医院の根本祐太院長と花塚クリニックの花塚和伸院長が胃がんと胃がんリスク検診についてわかりやすく解説します。ぜひ多くの方のご来場をお待ちしております。



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